サービスとしてのSFTPとホスト型SFTP
「SFTP」では、一見同じように見えるサービスにも多くの名称があります。
実際にSFTP To Goの代替製品を探していると、いくつものサービスを聞きます。ホスト型SFTP、サービスとしての SFTP、SFTPホスティング、クラウドSFTPサービスなど、一見同じように見えるサービスにも多くの呼び名があるようです。そしてその違いは、ユーザーとサービス提供側双方の考え方によるものであるということに気づきました。
そこで本記事で、各サービスの品質や特徴においての曖昧なところをご紹介していきます。
所有と責任
サービスとしての SFTP(SFTP as a Service)は、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)の一種であり、使われるソフトウェアが SFTP サーバーで、SFTPクライアントを使って接続するものです。一方、ホスト型 SFTPは、IaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ)の概念に適しており、プロバイダーのデータ センターがホストするサーバーにアクセスできます。
確かにホスト型 SFTPでは、OSの種類やバージョン、インスタンスの種類を選ぶことはできないかもしれませんが、要はホスト型 SFTP では、責任と所有権がプロバイダーからユーザーに移行するということです。
設定とオンボーディング
同じように、サービスとしての SFTP では(少なくとも筆者たちのサービスのアーキテクチャでは)、ユーザーは迅速なサインアッププロセスと SFTP サービスへの即時アクセスを期待しているはずです。アクセスする前にインスタンスがプロビジョニングされるのを待つ必要はありませんし、クライアントを使ってログインさえできれば、そこにインスタンスがあっても気にすることはありません。サーバーレスでも構いません。作業が楽になっただけですね。
伸縮性と拡張性
サービスとしての SFTP では、ストレージ、帯域幅、同時接続数、または作成されたユーザー数は非常に柔軟で、ニーズに応じてスケールを広げたり縮めたりできるはずです。なので、より多くのストレージ容量、より多くのユーザー、より多くの同時接続が必要な場合でも、他のホストに乗り換える必要はありません。
オートメーションとアプリケーションインターフェース
ホスト型 SFTPには、シンプルなSFTPが付いています。SFTPをサービスとして利用する場合、FTPS、Amazon S3、HTTPSなど、ファイルへの他のアプリケーションインターフェースだけでなく、アクセスやユーザー管理のための API、ファイルの作成、変更、削除をアプリケーションに通知する Webフックも期待できるはずです。
高可用性と事業継続性
サービスとしてのSFTPは、SFTPプロトコルでファイルにアクセスできるブラックボックスとして機能する、レーザーに焦点を当てたソリューションを提供するはずです。さらに、サービスプロバイダがサービスの所有権を最大限に確保することが予測されるため、サービスのアップタイムも最大限に確保し、ユーザーエラーやハードウェア故障の場合のデータ損失への対処も予測されるはずです。
ホスト型 SFTP プロバイダ には SFTP To Go に含まれているものがないとは決して言いませんが、異なる用語には異なる意味があると筆者たちは考えています。皆さんのご意見はいかがですか?チャット機能からぜひお聞かせください。
投稿画像:Herbert Bieser ( Pixabay)より