シンプルでパワフルなファイル共有ソリューションの選択は難しいですよね。そこで、その意思決定をお手伝いすべく比較ポイントをいくつか出してみました。本記事で Hosted~FTP~ と SFTP To Go を比較してみましょう。

データ共有ソリューションを決める際には、ニーズと予算に見合ったものを選ぶのに若干の調査は必要です。データを保護し、かつ費用対効果の高いソリューションを皆さん探しているはずでしょうから、この代替比較の場では、SFTP To Go と他のデータ共有の代替案との間で十分な情報に基づいた決定を下すのに必要な判断規準をご提供します。

SFTP To Go vs. HostedFTP

Crazy Ant Labs は、2019年に設立された民間企業であり、後に『SFTP To Go』という、あらゆる企業規模や業種において国際的に400以上の顧客に愛用されている、先進的で安全なファイル転送のクラウドソリューションになります。

Hosted~FTP~は、2008年に設立されたトロントの民間ソフトウェア会社で、フルマネージドのクラウドベースのファイル転送サービスを提供しています。

SFTP To GoHosted~FTP~はどちらも非常に人気のあるクラウドソリューションですが、両者には、最適で安全なファイル転送ソリューションを決定する前に考慮すべき重要な違いがいくつかあります。そこで、この2つのソリューションについて詳しく調査し、主な相違点を探ってみました。

データを可能な限り安全に保つ

FTPは50年もの間データ転送の分野で尊敬を集めていましたが、もはや単なる良い標準であるとは見なされなくなりました。FTPはファイルへの匿名アクセスが可能やデータが一切暗号化されないなど、データセキュリティの問題がますます重要しされる中で、そのセキュリティ上の欠陥によって皆さんから遠ざかっていました。

そのため、Hosted~FTP~とは対照的に、SFTP To Go はFTPプロトコルをサポートせず、さらに、パスワードベースの認証を使用する場合、SFTP To Goのパスワードは常に長い複雑なパスワードとして自動生成され、いつでも変更できるようになってます。

SFTP To Goのセキュリティは誰もくぐり抜けてはならない。写真: Unsplash社 マイケル・ディジッドジッチ氏

すべては自動化のために

SFTP To Goは、プログラマーのニーズを考慮し、自動化と統合に重点を置いて開発されました。SFTP To Goを使うと、S3 API を含む複数のプロトコルでデータにアクセスし、ユーザーやアカウント設定をプログラムで管理できます。また、Webフック通知を利用して、ファイルの作成、更新、削除時に自動処理を起動することができます。

次のようなシナリオを考えてみましょう:顧客と自社との間でドロップサイトとして指定したSFTPストレージに、顧客がファイルをアップロードします。ファイルがアップロードされるとすぐに、Webフック は新しくアップロードされたファイルについてアプリケーションに通知し、コードは直ちにそのファイルを処理して、サプライチェーンのプロセス、メディア共有プラットフォームのデータ増強など、あなたが理想とするほとんどすべてのものを自動化します。これについては、例えばドイツのサステナブルカップ企業であるRecup社やインタラクティブな動画でカーディーラーの早期成立を支援するアメリカのSnapcell社が活用する自動化についての詳細を読むといいでしょう。

SFTP To Goは、アプリと安全なクラウドストレージの統合に必要なものを皆さんやエンジニアリングチームにすべて提供すべく、管理APIとWebフック通知の両方を備えております。一方、Hosted~FTP~では、自動化機能は提供されません。

自動化でよくなる。写真: Unsplash エリック・クルール氏

データの保存先を選択できる

今日の組織は、データ保護とプライバシーに関する規制を満たすのは必須であり、データ保存に好ましいリージョンの選択によって、この目的は満たされます。Hosted~FTP~ では、データはすべて AWS US-East-1 West Virginia(米国東部、西バージニア)ゾーンに常駐することからデータの保存先の選択は不可能ですが、SFTP To Goでは欧州連合(EU)地域を含む任意の AWS 地域を選択できるので、「EU境界外に個人データを移動しない」というGDPR(EU一般データ保護規則)の要件を満たすことができます。

データの保存先を選ぼう。写真提供:Unsplashジョシュア・コールマン氏

Amazon S3へのアクセス

SFTP To GoHosted~FTP~はどちらもストレージとして S3 が使われますが、Hosted~FTP~では、エンドユーザは以下のようなS3の素晴らしい機能は使えません。:

  • S3 API を使ってデータやメタデータへの直接のアクセス
  • ファイルのバージョン管理 - ファイルが変更または削除された場合の、時間を遡っての確認
  • ライフサイクル管理 - 経過時間に基づいたファイルの自動維持・削除管理
  • リージョン間での複製 - データがいかなる災害にも耐えうるようにする

データの安全性が最優先され、ファイルのコントロールやデータの保存場所の選択ができて効率的な自動化方法が採り入れられ、なおかつ設定がワンクリックで済ませるファイル共有ソリューションをお探しでしたら、SFTP To Go が間違いなくピッタリです。

簡単な結論として、SFTP To GoHosted~FTP~の同異点を以下にまとめました:

SFTP To Go HostedFTP
設定 1クリック設定 シンプルな設定
複数のユーザーアカウント プランに基づく プランに基づく
アクティビティログ&通知&API * アクティビティログ * Webフック通知 * メール通知 * ログインおよびアップロード/ダウンロードのログ
自動化 REST API の Webフック
プロトコル対応 SFTP/FTPS/S3/HTTPS FTP, FTPS, SFTP, HTTPS
ファイルサイズの制限 プランによる
バンド幅 プランごとにソフトリミット プランによる
セキュリティ - トランジット時の暗号化 プロトコルによる
セキュリティ - 静止時の暗号化
セキュリティ - インバウンドネットワークルール
セキュリティ - パスワード 複雑なパスワードの自動生成+ローテーション(変更) ユーザーセット。HTTPS使用でのMFA(多要素認証〕オプション
セキュリティ - ユーザーレベルの権限
セキュリティ - 固定IP
サポート アプリ内チャット&プレミアムサポート メール、電話、チャット、ウェビナーなど、プランに応じたサポートの提供。
リージョン AWSのリージョン全域 米国東部(北バージニアのみ)
アクセシビリティ SFTP / FTPS / S3 / HTTPS FTP / FTPS / SFTP / HTTPS
保存性 イレブン・ナイン イレブン・ナイン
ストレージの可用性 SLA(サービス品質保証)99.9% SLA(サービス品質保証)99.9%
冗長性 任意でファイルのバージョン管理、複製が可能 & 不明 ?
価格設定 月額10ドルから 月額40ドルから